《1366》 内視鏡による医者嫌いの早期食道がん検査 [未分類]

食道がんの話を書いていたら、女優の淡路恵子さんが
食道がんで亡くなられたとの報道が飛び込んできました。
淡路さんは、1日3箱のヘビースモーカーだったのこと。

50歳以上の男性と書いてきましたが80歳の女性も、
沢山タバコを吸えば、もちろん女性の場合もあり得ます。
淡路さんのご冥福をお祈り申し上げます。

正月早々大物芸能人が2人続いて食道がんで逝かれたという
報道から、食道がんに注目が集まっています。
今日はそれを診断する、胃カメラについて書きます。

鼻から入れる経鼻内視鏡が、かなり普及してきました。
口からに比べて細いことと、鼻からなので、
吐き気をもよおしたり苦痛が少なかったりすると言われています。

しかし細いということは、画素数がやや劣ることになります。
少し前の経鼻内視鏡は操作性もやや劣るものがありました。
しかし時代は明らかに経鼻内視鏡の時代になってきました。

では、経鼻内視鏡は早期食道がんの発見にはどうでしょうか?

最近の鼻から内視鏡は、画質も操作性も向上しています。
とはいえ、口からの内視鏡に比べるとまだ少し劣ります。
鼻からでスクリーニングして、精査は口から、が一般的。

では食道の観察にはどうか?
口からの内視鏡でも早期発見が難しい場合があるので
鼻からだと、小さな病変なら見落とすかもしれません。

しかし食道がんのハイリスクの人は医者嫌いが多い。
まして内視鏡検査となるともっと嫌がる人が多い。
しかし早期発見のためには内視鏡が必要不可欠です。

元来、内視鏡嫌いの人のための経鼻内視鏡です。
しかし精度は、口からよりやや劣る可能性がある。
もし疑わしければ、口からの内視鏡で再検査が必要。

1回で済ますなら、最初から口からのほうがいいかも。
特にヘビースモーカーで酒で顔が赤くなる人は口から。
鼻からの内視鏡をやる施設は、もちろん口からも可能。

以上をよく知った上で上手に内視鏡検査を利用して下さい。
残念ながらバリウム検査では早期発見は正直期待しにくい。
偶然運良く見つかることがありますが、やはり内視鏡です。