《1368》 寒い日に思い出すこと [未分類]

全国的な寒波です。
地域によっては記録的な大雪のようです。
雪かきに追われる皆様に、お見舞いを申し上げます。

昨日の私は、この夏の日本ホスピス在宅研究会の神戸大会
の準備委員会に参加したあと遅くまで仕事をしていました。
三宮駅では成人式を終えたばかりの着物姿を沢山見ました。

自分自身の成人式の日のことは今でもしっかり覚えています。
高校卒業後、いったん就職した後、プラプラしていました。
悪友に誘われて、成人式の会場に連れていかれました。

世の中に成人式というものがあることすら知りませんでした。
まだスーツも持っておらず誰かに貸してもらった記憶がある。
その夜、生まれて初めてお酒をも飲んで、意識不明になった。

恥ずかしい話ですが、全部、本当のことです。
テレビで新成人の立派なコメントを聞いていると自分が
いかに幼かったのか、今さらながら、情けなくなります。

あれから35年経ちますが、つい先日のことのようです。
研修医のつもりが、医局の後輩が教授職を務めておられる。
一方正月から、お世話になった先輩の訃報が飛びこむ・・・

つくづく時の流れの早さを感じています。
でも医局の新年会では94歳の先輩が現役で頑張っておられた。
私より大きな声を出して、会の最後に恒例の万歳三唱をされた。

町医者をしていると正直、正月感覚が全くありません。
元旦も三が日も関係無く動くのが、在宅スタッフです。
そして今頃になって、新年なんだ、と改めて思います。

昔は正月に外国旅行をしていました。
母親をおんぶしてハワイまで行ったこともありました。
そんな一昔前を思い出すと、若かったんだなと思います。

近所に、えべっさんがあります。
1月9、10、11日の3日間が、えべっさんです。
関西人には、えべっさんのほうが正月らしい。

つまり正月を2回謳歌してそこに成人の日が加わる。
なんだか、何回も正月をやっているような気分です。
今週も、いくつか新年会があります。

そうそう、この時期になると阪神間のみなさんには、
19年前の記憶が蘇ってきます。
1月17日は阪神大震災の日です。

東日本大震災の陰に隠れていますが、阪神間の
みなさんには一生、忘れられない思い出でもあります。
その日が近づくと、追悼ムードいっぱいになります。

新聞やテレビは19年前を思い出す報道が増えて、
当時を思い出しては、また心が痛みます。
19年経っても、ついさっきの事のような気がします。

今日は、医療と関係無い雑談ばかりしました。
たまにはこんな日があってもいいでしょう。
なにせ寒いですから、まずは無事に過ごしましょうね。

明日からまた、胃がんの話に戻ります。
といっても、10年前に書いた小文をご紹介します。
「ゲートボールと早期胃癌」を2回に分けて掲載いたします。