《1372》 市長さんも参加する認知症の勉強会 [未分類]

阪神大震災から19年。
昨日は一日中、祈っていました。
インフルやノロや緊急往診が多い1日でもあった。

夜は当院で、地域の医療介護従事者が集まって
勉強会「尼から連携の会」が開催されました。
テーマは「認知症を地域で支える」でした。

独居の認知症の方を、24時間定期巡回随時対応型の
訪問介護・看護で診ている実例を、2例検討しました。
2例とも非常に上手くいっています。

こうしたシステムでないと、超高齢社会、
大認知症時代は乗り越えることができません。
尼崎での先駆的システムは、まずまず上手くいっています。

2例とも、病院では不良患者でしたが
自宅ではニコニコしている優等生患者になっています。
私は、天然もの、あるいは地鳥と呼んでいます。

講演の途中、医療介護のプロたちに質問してみました。
「自分自身が80歳のひとり暮らしの認知症になったとして
 自宅で過ごしたいですか?施設に入りたいですか?」

実は講演で、こんな質問を投げかけたのは初めてです。
いつもは、がんか認知症かで聞いているのですが、
昨夜は、認知症になったとして自宅か施設かです。

話しているうちに思いつきで、真剣に聞いていました。
はたして結果は、7対3で、自宅派が多かったです。
プロたちが自分のこととしてそう考えているのです。

がんの最後の療養場所と、まったく同じ結果に驚きました。
であればもっと地域で認知症を見る仕組み作りが大切です。
できればプロだけじゃなく市民も見守らないといけません。

昨夜の会には、市長さんや市会議員さんも参加されました。
一番前で私の話を全部聞いていただきました。
そう、行政にもバックアップしてもらいたいのです。

いろんな事業所の方との懇親会はとても楽しかった。
遅くまでいろんな話をして、新年会気分でした。
二日酔いでこれを書いています。