《1389》 臨時休業、 実はいいものなんです [未分類]

病院や介護施設でのウイルスの集団感染が報道されています。
ノロやインフルの集団感染で、命を奪われる場合もあります。
しかしそうした報道が過剰な不安を煽っている面もあります。

病院とは、病(やまい)の院(いん)ですからそこにいること
自体がたいへん危険なことです。
外に飛び出せば、感染する危険の確率は、格段に下がります。

阪神大震災の時には勤務していた病院は野戦病院化しました。
その時、上から入院患者さんに出た指令が、忘れられません。
「元気な患者さんはどうか出て行って部屋を譲って下さーい」

すると7~8割位の人が震災当日に慌てて家に帰られました。
逆に言えば、家に帰れない人は2~3割くらいだったような。
「ここにいたら死んでしまう」と言って帰った人もいました。

病院での院内感染が怖ければ、出るという選択肢があります。
先週はデイサービスがお休みになったところがありましたが、
介護施設も休もうと思えば休めるところが、かなりあります。

余談ですが、デイサービスが臨時休業になった日の在宅患者
さんは、いつもは見たことがないようないい笑顔でした。
小学生が台風警報で学校が休みになった時の、あの喜び方です。

小中学校の学級閉鎖が増えていますが、子供たちは皆どこか
嬉しそうですね。
元気な子供たちには、特別ボーナスが出たようなものですから。

ウイルス感染以外で施設が臨時休業になるのは、
疥癬が出た時くらいでしょうか。
その時は、私も話を聞いただけで痒くなりますが。

病院も施設もたまには出てみることだと思います。
ずっと中にいて、いいことなど何一つありません。
しがみつけばしがみつくほど、弱っていきます。

デイサービスの臨時休業は、
実は、いいものなのです。
ときどき、休んでもいい。

吐き下しで、2食抜くのもいいこと。
その間、普段は休めない胃腸を休めることができます。
その間に感じて考えて、学ぶことが沢山あるはずです。