「長尾は在宅だからいいよな、適当なこと言って。
俺なんか病院の勤務医だから感染症対策は大変だよ。
下手すりゃ首が飛ぶからな……」
病院の勤務医から、たまにそんなことを言われます。
今、病院や施設では、感染症対策でピリピリしています。
特に私が施設に入る時は、バイキンマン扱いになります。
まあ本当にそうかもしれないので、仕方がありません。
どんなに頑張っても、人間はウイルスには勝てないのではないか。
そんな気がしながらも、いろんな規則には黙って従っています。
在宅医療の現場では、感染症対策は病院ほどは言われません。
病院には感染症の専門家が沢山いてチームが協働しています。
しかし在宅では、そんな専門家は普通はいません。
病院や施設はあくまで入院(所)患者さんのための対策です。
同時にそこで働く人々を護るという意味でも対策も重要です。
医療者や介護者がウイルスを撒き散らしていることもあります。
まあ長尾がクチャクチャいうよりも厚労省や感染症学会が
公開している情報を読んで頂いたほうが有益だと思います。
是非、参考にしてください。
いずれも、最後の方に職員の予防内服について書かれてはいますが、
あくまで「施設内での感染拡大防止」が中心です。
意外なことに職員やその家族の感染防止はあまり書かれていません。
ある病院では職員の家族がインフルに罹患した時の指示として、
「朝、体温測定をして熱がなければマスク着用し勤務可能とする。
しかし、重症患者は受け持たないように勤務調整をする」だそう。
予防投与については一律に推奨されてはいないそうです。
それは費用の問題が大きいかと思います。
体温を測定しマスク着用として勤務可能としているそうです。
今後、新型インフルが入ってきたら、病院や施設のスタッフのみならず
不特定多数と接するサービス業の就労者の感染防止対策も、
真剣に考えないといけないと思います。
明日は予防投与について書きます。