《1392》 ドアチェーンがあったら当然入れない [未分類]

昨日の人の場合、家の門にも鍵がかかっていました。
おまけに内側にチェーンまでかかっていました。
おひとりさまなので、泥棒さんが怖いのです。

認知症があると不安になるので鍵をよく閉めます。
泥棒から見たらたいして盗るものは無さそうでも、
本人は、防犯に必死です。

鍵はいいのですが、イザという時に外から入れないのが困る。
先日はチェーンソーでしたが、実はこれが初めてではない。
以前にも同じようなことが何度かありました。

マンションに住むおひとりさまの安否が分からなくなりました。
しかし内鍵に加えて、やはりドアにチェーンがかかっていました。
マンションのドアのチェーンは、さすがに外から切れません。

おまけに窓の外も格子のようなものでブロックされている。
それを溶接で切ろうか?
あるいは、ハシゴ車でベランダの窓を割ろうか?

消防隊員たちとあれこれ思案しました。
結局、隣の部屋の住人に無理を言ってベランダの仕切りを
越えてベランダに入りガラス戸を破って入り救出しました。

その人も、玄関で倒れたままでした。
額から血を流していました。
私が気がつかなかったら、どうなっていたのか・・・

おひとりさまの在宅の場合、気になるのは病気ではない。
実は、鍵が気になってしょうがないのです。
イザという時に入れないと、大変なことになる。

本人にいくら説明しても理解してくれないことが多い。
自分だけは倒れない、と思っている。
自分だけは死なない、と思っている。

実は、この季節になると、死んでいることが時々あります。

(続く)