《1401》 平穏死と孤独死のあいだ [未分類]

大雪で物流が停滞したり、往診ができなくなったりした
地域があるのではないかと心配しています。
ひとり暮らしの方は、ヘルパー訪問ができなかったり。

先日、愛知県長久手市に講演に行ったとき、
「昨年1年間で“孤独死”が4人出た」という報道を目にしました。
市をあげて孤独死を無くそうと努力していました。

そもそも“孤独死”とは何なのでしょうか?
亡くなる時に誰も人が付き添っていない場合?
もしそうならば、病院に入院中でもありました。

朝6時に看護師産が巡回した時に亡くなっていた、
なんてことが、当直先の老人病院で何回かありました。
今思えば平穏死でした。

自宅においても朝9に隣人が入ったら亡くなっていたり
あるいはヘルパーさんが入ったら亡くなっていたりしたことも。
この季節になれば、特にそのようなことが気になります。

思い起こせば、みなさんとって穏やかな顔でした。
管1本も入っておあず、まさに眠るような旅立ち。
ピンピンコロリという言葉を思い出しもしました。

亡くなってから発見される時間がどれくらいなら
孤独死と言われるのでしょうか?
1日以上あけば、孤独死になってしまうのでしょうか?

平穏死と孤独死の間が、どこなのかよく分かりません。
本人は「そんなことどっちでもいいじゃないか」と
言っているような気がしたこともありました。

そんなことを考えながら、今日も朝からおひとりさまの
在宅を回ってきます。
尼崎は晴れです。

《PS》
愛媛県で3つの講演をしていました。
鬼北町、松山市、久万高原町。
それぞれ、終末期医療の話を熱心に聞いて頂きました。