《1402》 急変なのか、孤独死か [未分類]

孤立のことを書きながら、山梨県が大雪で孤立している
との報道を知り、心を痛めています。
心からお見舞いを申し上げ、復旧をお祈り申し上げます。

病院の入院患者さんが、朝6時の看護師さんの巡回時に
亡くなっていた場合は、「急変」と呼びます。
「孤独死」という呼び方は、聞いたことがありません。

一方、自宅で朝9時にヘルパーさんの巡回時に
亡くなっていた場合は、「孤独死」と呼ばれます。
病院内と病院外では、呼び名がずいぶん違う。

病院=管理されている場所、
自宅=管理されていない場所、
という認識の違いから呼び名が異なるのだと想像します。

しかしこれからは“地域包括ケア”の時代であると言われます。
すなわち“中学校区がひとつの病院”であるという考え方です。
街が病院。

24時間定期巡回随時対応型訪問介護・看護で
診ている独居の認知症の方が何人かおられます。
これはこれで上手くいっていますが、見られる人数が限られます。

これは公助ですが、今後は、共助、互助の精神も必要です。
いわゆるお隣さんや民生委員さんの見守りがあれば助かります。
街全体が見守り隊になれば「急変」を早期発見できるはずです。

孤独死は平穏死なのですが、孤独死と呼ばれては周囲も辛い。
そう呼ばれないためには、街全体が見守り隊になろうという
意識改革が大切だと思います。