《1409》 お隣のおひとりさまが助けてくれる [未分類]

ソチ五輪は、想像以上の感動を残してくれました。
閉会式が終わり、名場面集を見てあらためて思った。
それはみなさまも在宅患者さんも私も、同じです。

浅田真央ちゃんの笑顔は、世界中に感動を残しました。
スポーツは順位だけではなく美しさだと思いました。
感動は瞬間的に国境を超えることが、嬉しかった。

さて、私はスポーツ番組をよくおひとりさまと見ます。
患者さんの家で遊んではいけないのですが、時に休む。
在宅患者さんとも、スポーツの話題で盛り上がれます。

末期がんで室内移動しかできない60歳のおひとりさまは、
痛み止めの麻薬さえ飲めば、痛みがなんとか治まります。
しかし、薬を飲むことを時々忘れて寝てしまいます。

忘れると、痛みで半分、気絶されます。
貼り薬の麻薬もあるのですが、まだ食べられるので口から。
結局、誰がお薬を朝晩飲ませるのか?という課題になった。

偶然、隣に住んでいるのも、90歳のおひとりさまでした。
60歳の末期がんのひとりさまと、
90歳の老衰のおひとりさまが助けていました。

90歳の方は要介護1ですが、なんとか隣まで来れます。
認知症はまったくありません。
60歳の方に麻薬を飲むように促しに来てくれるのです。

ヘルパーさんや看護師さんは、1日に何回も入れません。
となると、頼りになるのは、やっぱりお隣さんです。
問題は、90歳がデイサービスに週2回行くことです。

デイの日は、90歳の隣人の介護力は当てにできません。
介護保険下での介護者が服薬管理をすることになります。
いずれにせよ最期に頼りになるのは隣のおとなりさまです。

今後、このようなパターンが増えて来そうです。
おひとりさま同志で協力しあえればいいですね。
そのためには、普段のおつきあいが大切ですね。