《1415》 ハグとユーモアの在宅緩和医療 [未分類]

第16回日本在宅医学会の2日目は、
午前中のメインシンポジウムの司会を務めました。
テーマは、「看取りに必要な言語と行動」

めぐみ在宅クリニック小澤竹俊先生は、
援助を分かりやすい言葉にすることを、発表されました。
傾聴だけでは患者さんは幸せにならないと。

山口県大島郡のおげんきクリニック岡原仁志先生は、
ハグとユーモアを添えた在宅緩和医療の実践を発表。
患者さんとご家族をハグして家家を回っておられます。

認知症の方は、食べたことはすぐに忘れても
ハグされたことは忘れないそうです。
また、ハグで認知症が改善すると聞き、驚きました。

その結果として、「楽しい最期」になるとも言われました。
最期が楽しい?
みなさん、どういうことか疑問に思われるでしょう。

近く、テレビ朝日の報道ステーションの特集に出られると。
是非、映像で岡原ワールドを多くの人に知って欲しいです。
こんな楽しい医療が、この日本にあるのです。

会場から沢山の質問が飛び出しました。
最後は、会場の聴衆全員(おそらく1000人位か)が
隣の人とハグの練習をしてシンポジウムは終了しました。

この2日間、学会の司会や自分の講演で手一杯でした。
他の会場の聞きたかった講演を聞けなかったことが残念。
夕方は、帰阪して、地域医療連携について講演しました。

夜、帰宅して家の鍵を開けるその瞬間に電話が鳴りました。
看取りの電話です。
何故か、いつもこうなのです。

どうしてか分かりませんが、いつも帰った瞬間に電話が鳴る。
まるで私が帰るのを待っていたかのように旅立たれる。
もちろん副院長はじめ他の医師が留守を守ってくれますが。

このブログを読まれている皆さまも不思議に思われるでしょう。
しかし講演以外の時間は、寝る時間とこのブログを書く時間以外は、
今日も外来と在宅医療に奔走しています。

いろんな刺激を受けて頂いた元気を患者さんにお分けしたい。
上手くハグできるかどうか分りませんが、
今日も患者さんに少しでも役に立ちたいと思います。