《0142》 禁煙で人生を変えよう! [未分類]

禁煙は、いつ始めても遅いことはない!と言われていますが、
早いに越したことはありません。

2008年の喫煙率は男性36・8%、女性9・1%です。
男性は減少傾向、女性は30、40歳代で増加傾向。

男性は青森、北海道、福島の順で高く、女性は北海道、東京、神奈川の順でした。
一方、低いのは、男性は奈良、島根、京都、女性は島根、鹿児島、福井でした。
皆様の県はこの中に、ありますか?

私が校医を務める某高校の喫煙率は、この5年間で激減しました。
厚生労働省の調査では、中高生の喫煙は激減しています。
特に変化が目立つのが高校生の男子です。

1996年度の調査では5人に1人が「毎日吸う」と答えましたが、
2008年度は20人に1人に減っています。
どうやら「タバコを吸うのは格好悪い」というイメージが定着してきたようです。

一方、困っているのはタクシーの禁煙化です。
東京に行くたびに、関西は遅れているなー、と恥じ入ります。
大阪の禁煙タクシーの実施率は、まだ低いですね。
全面禁煙化に踏み切れない理由として「愛煙家とのトラブル」を心配する声が
目立ち、タバコへの意識の東西格差を感じます。
飲食店の完全禁煙化も、まだまだです。

今年2月にFCTC(たばこ規制枠組み条約)発効5周年を迎えました。
しかし、条約締結国の多くが、タバコ規制の取組みを強化している中で、
日本は大きく遅れをとっています。

そこで日本学術会議「脱タバコ社会実現分科会」は今年4月9日、
受動喫煙防止推進に関する提言を行いました。
その中で職場・公共の場での受動喫煙防止の立法措置を求めています。

特筆すべきは「屋内においては分煙ではなく禁煙を目指し、職場・公共の場所は
例外を認めずに受動喫煙防止の対象とすべきである」という点です。
ついに日本も遅ればせながらも、「分煙」でなく「完全禁煙」に本格的に向かい始めました。
バーやレストランなどにも、残された猶予期間はわずかでしょう。

禁煙は、究極のアンチエイジング(抗加齢医学)でもあります。
同じ年齢でも喫煙者は間違いなく老けて見えます。
人間、見た目もやはり大切です。

いくら高い健康食品を摂ったり、エステ通いをしても、 タバコをやめない限りは、
無駄な投資となります。
残念なことをしている方を、よく見かけます。

タバコ代が値上げされる今こそ、 多くの方に禁煙にチャレンジしてほしいと願います。
禁煙で人生を変えよう!