昨夜から宮城県石巻市にスタッフ4人と来ています。
石巻市立病院のお招きで、今夜講演するためです。
診療を終えて急いで最終の飛行機に飛び乗りました。
23時前に石巻駅近くの宿に到着しました。
スタッフとここに来たのは3年ぶり。
当時は、街が浸水した直後で、大変な状況でした。
地元の知人に石巻のネオン街に案内してもらいました。
地元では一番流行っているといるスナックでした。
ママやホステスさんに震災後の話を3時間聞きました。
仮設住宅で親の介護をしながらホステスをしている方も
おられ、仮設での生活を直接聞くことができました。
特にママさんは、いろんな人のお世話をされていた。
震災直後の1週間の様子を聞きながら、
19年前の阪神大震災を思い出しました。
あと時も今回も、みんな食べ物を分け合っていました。
暗闇のなか、高齢者や子供を優先して護っていました。
日本中、世界から物心両面の大きな支援がありました。
お話を聞きながら、あたらめて心が熱くなりました。
現在は、再開発計画の話合いの最中だそうです。
私が一番印象に残ったのは、せっかく残った古くて
小さなネオン街も移転を迫られているという話でした。
実は、これは阪神大震災でも同じことがありました。
せっかく倒壊を免れた家が再開発のために潰されました。
行政ともめているうちにストレスで主は亡くなりました。
阪神の教訓を東北に少しでも活かせたらと願います。
今のことろ、阪神と同じことが繰り返されています。
拙書「共震ドクター」に書いたとおりになっています。
今日はこれから、尊敬する長純一先生がおられる
仮設住宅を回り、地域食堂で昼飯を食べる予定です。
今、仮設住宅に必要なものは「つどい場」ではないかと。
テレビで何度も見た場所に、実際に身を置きながら
心が引き締まる思いです。
今夜の講演後も地元の人と「まじくれ」たらと思います。