《1446》 痛みはいろいろパターンがある [未分類]

日々、クリニックの外来を受診される方、
在宅医療で診ている方の多くは、痛みを持っておられます。
がん以外の痛みも多いです。

神経痛、腰痛、肩の痛み、お腹の痛み、頭痛、
関節の痛みなど、様々な痛みを訴えられます。
1人で3~4カ所の痛みを訴えられることも。

問診で知りたいことは、痛みのパターンです。
ずっと痛いのか、時々痛いのか、持続時間はどうか、
発作的に痛むのか、それはどれくらいの頻度か、など。

ズンズン、ズキズキ、ガンガンのような
表現でも伝わります。
なにせ痛みは、本人にしか分からないものですから。

痛みのパターンを聞くには、実は相当な時間がかかります。
5分や10分の診察の中で全貌を把握するのは、難しい。
できれば簡単なメモに要約して頂ければありがたいです。

なぜ、痛みのパターンを知りたいのか。
普段はなんともないが、たまに痛むという人であれば、
頓服薬で対応すればいからです。

ある程度の痛みが土台としてずっとあるのならば、
持続性の痛み止めを使います。
1日中、痛み止めが効いている状態を作ります。

がんの場合は、頓服のことを「レスキュー」と言います
〝痛いのを助ける〟という意味合いです。
がんによる場合の痛みは、ことさら強いことがあります。

反対にほどんど無い方もおられますが、医者としては
痛い方をしっかり治し、それでも飛び出て来る痛みに
夜中でも対応できる仕組みを作っておく必要があります。

痛みの治療は「レスキュー」探しから始まると思います。
充分に備えることで、患者さんも家族も安心をされます。
そのためには、やはり充分な問診が重要なのです。