《1450》 〝慢性疼痛〟を知っていますか? [未分類]

慢性疼痛(とうつう)とは、文字どおり慢性に続く痛みのこと。
一応、3カ月以上続く痛みのことをそう呼びます。
全国に2300万人もおられるそうです。

腰痛や神経痛などの痛みのことです。
心理的要因が多い場合もあります。
線維筋痛症とう病気で痛む場合もあります。

長く続く、がんの痛み以外の痛みの総称です。
がんによる痛みは、〝がん性疼痛〟と呼びます。
実際にはがんによるものか分からない痛みもある。

痛みを訴えて受診される人は毎日多いのですが、
3カ月以上となるとそう多いわけではありません。
しかし、慢性疼痛を見逃さずに対応する必要があります。

痛みで悩んでいる人は、痛みの日誌をつけて来て下さい。
痛みを数段階に分けて、決まった時間に痛みの程度を
ノートに書いてから受診されると、非常に助かります。

どうして慢性疼痛のことを書くかといえば、現在は
オピオイド鎮痛薬の貼り薬が認可されているからです。
現在、そのような人が外来に数人おられます。

頓服で使う塩酸モルヒネ錠も認可されています。
もちろんいきなりオピオイドを使う訳ではありません。
普通の鎮痛剤や抗うつ剤をまず使い、その上の薬です。

しかし、がん以外にも、オピオイド鎮痛薬が使えることは
緩和ケアの大きな進歩ですし、皆さんにも知って欲しい。
これで何とか日常生活を保っている方もおられます。

整形外科でもオピオイド鎮痛薬が投与される時代に。
あるいは、一般内科や心療内科でも使う時代です。
しかし、ペインクリニックに紹介する方も時々います

そこで硬膜外ブロックなどの麻酔をしたほうが
オピオイド鎮痛薬より効果的なことがあるからです。
いずれにせよ痛む部位の診療科に行って相談して下さい

最近は、医師の痛みの治療に対する関心も高まっています。
先日、整形外科医のための慢性疼痛の勉強会も盛況でした。
緩和ケアはどんどん変わってきています。