ある末期がん患者さんを癒す犬がいました。
癒し犬、とでもいうのでしょうか。
その患者さんは「犬といると痛みが和らぐ」と言いました。
「ドックセラピー」という言葉があります。
あるがん患者さんのおうちに、癒し犬が来ていました。
患者さんは小さい犬を抱いて笑顔を見せてくれました。
大きな犬が大好きながん患者さんもおられました。
その大型犬はとても賢く、患者さんに寄り添っていました。
ご主人さまの病気を案じているようにも見えました。
私自身も犬が大好きです。
心が通じるような気がすることもあります。
尼崎の往診先には実に様々な種類の犬がいます。
時には、患者さんと話しているより、犬と遊んでいる
時間のほうが長いと思う時があります。
実は、私自身が癒されているのです。
犬が癒すのは体なのか、心の痛みなのか良くわかりません。
スピリチュアルペインなのでしょうか。
あるいは、トータルペインなのでしょうか。
そんな言葉などどうでもいいのでしょう。
痛みが和らぎ、笑顔が出れば。
お薬以外にも、痛みを癒してくれる存在を知りました。