《1468》 介護職もいろいろ [未分類]

間違っていたらごめんなさい。
施設の介護職員は、介護士で、
家に訪問するのは、ホームヘルパーさん。

両者は似ているようで、かなり違うようです。
介護職といっても、いろんな職種があるのです。
施設の場合は、介護福祉士さんが多いでしょう。

一方、ホームヘルパーさんは1級や2級などがあります。
2級ヘルパーさんの講師を務めたことが何度かあります。
介護の教科書に沿って医療のお話をした記憶があります。

さて、施設や在宅で人生の最終段階の人に
介護職さんが身近にいる場合がよくあります。
その介護職が「看とり搬送」を依頼したこともある。

あるいは、直接、警察に電話されたヘルパーさんがいました。
「看とり=警察だ」と堂々と誤解している施設長もおられました。
「平穏死」までの道のりが遠いのが多くの介護の世界です。

ホームヘルパーさんの方が「待てる」印象があります。
ケア会議等で事前に話合いをしているからでしょうか。
施設の介護福祉士の方が、待てない人が多い印象です。

夜通し、メールやFAXをしてくるのは、施設の介護職。
一方、ホームヘルパーさんからはそんなものは来ません。
何故か?

理由は簡単です。
施設の介護職員には「夜勤」があります。
一晩中見ているととても気になり、待てません。

一方、ホームヘルパーさんは普通、夜中はそこに居ません。
居ないので、看取り搬送はしようと思っても、できません。
従って、「待つ」ことを意識することもありません。

施設の最大の問題は、「夜」にあります。
たった一人で多くの人の管理を任されるので
新人職員さんの多くはパニックになられます。

そこに居てしまったら何かをしないといけない、という
脅迫観念に囚われるのが普通の人間です。
しかし居なければ、そもそも救急車の要請もできません。

医師、ケアマネだけでなく、介護職も「待つ」ことを
知らないと、最期まで診ることは困難です。
優れた訪問看護師の日頃の指導が大切です。

《PS》
ちなみに今朝も6時から介護施設からの緊急電話2件。
電話口のヘルパーはパニックで何を言っているか不明。
急いで行って診ると別にたいしたことなく経過観察へ。

施設の患者さんの主治医になると、ほとんど寝れません。
まして状態が悪くなると、何度もメールやFAXです。
こちらのほうが死にそうになりながら、やっています。

施設に訪問看護師が入りにくいことも、その一因。
介護職員のレベルアップに看護師が不可欠ですが、
現実には、そうしにくい制度になっているのです。

(「待つ」という緩和ケアシリーズ 続く)