せっかく苦労をして禁煙に成功しても、ふと魔がさすことがあります。
成功後、2~3カ月目、半年後、1年目、3年目に節目があります。
いろんな時期の再喫煙があります。
再喫煙のきっかけは、ほとんどが酒の席です。
会社の宴会や同窓会。
タバコをやめられない悪友が、足を引っ張ったのでしょう。
バツの悪そうな顔をして入ってこられますから、
「よーあることですわ」と、軽く受け流します。
ニコチン回路は、恐ろしいくらいにすぐに復活するのです。
子供の喫煙も同じです。
ニコチンの報酬系回路は、若年者では短期間で形成されます。
いったん禁煙しても、再喫煙ですぐに復元されます。
まさに、「ニコチンの呪い」。
でも、1年経過すれば、健康保険での禁煙治療が可能です。
再起をいつにするか、ゆっくり作戦を練ります。
1回目と2回目で、使う薬を変えることもあります。
同じ方法で行うこともあります。
患者さんと相談しながら、再び、二人三脚が始まります。