《0015》 何も食べなければ、何日で死ぬか? [未分類]

ノロウイルスによる感染性胃腸炎が、日常的に見られます。
「とりあえず2食抜いてください。水分のみチビチビ飲んでください」と、1日に何度も説明すると、
「先生、そんなことして、死んだらどうしてくれるん?」と、真顔で訊いてくる患者さんが必ずおられます。

ある講演会で「どれだけ食べなければ、人は死ぬか?」と質問してみました。
水は好きなだけ飲んでも構いません。
「2~4週間」が一番多い答えでした。
驚いたことに、「1日」に手を挙げた若者が少しいました。

答えは、数カ月以上だと思います。
実験したわけではなく、あくまで一町医者の想像です。
健康な人なら、多くの方が1年でも生きているでしょう。

少なくとも2週間や1カ月程度では、人は死にません。
「生き埋めになった人が、1週間ぶりに救出されるニュースを聞いたでしょう?」と話し、
若い人には納得してもらいます。

戦争体験者は、飢餓でも簡単には死なないことを知っています。
そう、中年以降には、倹約遺伝子によって貯えられた内臓脂肪という「貯金」がたっぷりあるので、大丈夫です。

時に、胃腸を休めるのは、とてもいいことです。
メタボな方には、週末断食、プチ断食をお勧めします。