《0153》 電子タバコからニコチンって! [未分類]

禁煙ブームに便乗して、「無煙タバコ」や「電子タバコ」が売れています。
「電子タバコ」を吸うと、先が電気で赤く光ります。
また、煙が出ないのを売りにした「無煙タバコ」もあります。

「無煙タバコ」は、葉タバコを詰めたカートリッジをパイプ状の
本体に入れて吸います。
火を使わずに味わう「かぎタバコ」の一種で、ニコチンが含まれます。

一方、「電子タバコ」は、カートリッジ内の液体を電気で加熱し、
霧状になった煙を吸う装置です。
ほとんどの商品が「ニコチンを含まない」と表示されています。

しかし、8月18日、国民生活センターが、一部の商品から微量の
ニコチンが検出された、と発表しました。
ニコチンを含む電子タバコが、現在、問題になっています。

それでも、よく売れています。
何も知らない人が買うのです。
禁煙パイポのような軽い感覚でしょうか。

ある在宅患者さんの禁煙治療を成功させました。
ある日、自宅にうかがうと、「電子タバコ」を旨そうに吸っていました。

注意しようとしたら、子供たちからのプレゼントだと知らされました。
親への愛情いっぱいのプレゼントを非難するには、大変勇気が要ります。

グズグズしているうちに、3カ月後、本物のタバコを吸っていました。
せっかくの禁煙成功が、「電子タバコ」のお陰で、失敗に終わりました。

ついに、NPO法人「日本禁煙学会」も、無煙タバコについて
「使用者に有害なうえ、呼気にはニコチンなどが含まれ、周囲は危険にさらされる」
と警鐘を鳴らしています。

電子タバコや無煙タバコには、くれぐれもご注意ください。
これらも立派なタバコです。
禁煙治療の敵です。