《0159》 インフルエンザの季節 [未分類]

また、インフルエンザの季節がやって来ました。
街にまたあのマスク姿が溢れるかと思うと、うんざりですね。

発熱、全身倦怠感、筋肉痛を診たら、インフルエンザを疑います。
最初から咳が多い症例もあるそうで、要注意です。

昔なら、簡易検査などなかったので、診断は簡単でした。
医者がインフルエンザと言えば、インフルエンザ。
特効薬もないので、軽い消炎剤で「家で寝るだけ」の指示でした。

しかし、今はそんなことでは済まない時代になりました。
適切な時期に簡易検査を行い、確実に診断をしなければなりません。

インフルエンザであっても、A型かB型かも鑑別しなければなりません。
飲み薬にするか、吸い薬にするか、選ばなくてはなりません。
単なる風邪と誤診したら、怒られます(いや、二度と来てくれません)。

インフルエンザ以外に、一般の肺炎や、髄膜炎との鑑別も必要です。
最近、髄膜炎を見逃したと、裁かれたお医者さんもいますから……。

院内感染を防ぐため、動線を別にしなければなりません。
一般の患者さんとは別に、待つ場所を用意しなければなりません。
多くの開業医が、再び物置に戻ったスペースの整理をしているはず。

しかし、そもそも、どの患者さんをそこに誘導すべきかは、簡易検査を
しなければ分かりません。
しかし、簡易検査陰性でも、疑わしき人はやはり、区別をします。

先週、この春に余った新型インフルエンザワクチンを国の計らいで
やっと卸業者さんに引き取ってもらったばかりです。

しかし、もう次のワクチンの準備に入らなくてはいけない時期。
熱中症の次は、いきなりインフルエンザ!?
街の診療所にも、見事な四季(?)があります。