《1597》 防災意識を高めましょう [未分類]

8月は全国的に雨が多くて異常気象でした。
広島の土砂災害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。
犠牲になられた方々の報道を見る度に心を痛めています。

2週間が経過しましたがまだ手つかずの場所もあると聞き
気の毒でなりません。
それぞれの地域の防災意識を高めることが一番だと思います。

3.11以降高まっていた防災意識に、ゲリラ豪雨対策という
新しいカテゴリーが加わりました。
ここでも、防災とは逃げることなんでしょうね。

自力で逃げられない人の介助を日頃から考えておく必要があります。
時間帯や場所によって、災害弱者への支援は違ってくると思います。
机上訓練や避難訓練を繰り返すことが大切でしょう。

私自身も、あっという間の8月でした。
お盆は台湾に行き、学校や病院を見学、講演をしていました。
それ以外は、8月も診療と講演でウロウロしていました。

あの日、台風は昼前に兵庫県赤穂市に上陸しました。
そのすぐ横の姫路市で、1時から講演をしていました。
台風の目の中で講演したのですが、雨風とは無縁でした。

前日は伊丹市で、前々日は尼崎で講演していましたが、
これまた雨とは無縁で、ちょっと不思議な日々でした。
そういえば8月に傘をさした記憶がありません。

エボラ出血熱やデング熱など、すっかり忘れていた感染症の名前が
メディアに登場するたびに、異常気象との関連を想像してしまいます。
毎日、高熱の人を診察するたびにもしかしたら? と考えてしまいます。

人間はウイルスなどの感染症には勝てない。
がんや生活習慣病はなんとかできても、感染症には無力だと思います。
免疫力、抵抗力をあげる以外、どうすることもできない気がします。

このコラムに書いてきましたように『毎日が認知症』です。
一方、8月末までに今年も50数人の旅立ちに関係しました。
毎日(週に1~2人)が平穏死、という側面もあります。

その多くはがんでした。
昨夜も遅くまで、がんの痛みのコントロールに頭を悩ませていました。
開業医ができることは緩和ケアが中心です。

考えてみれば単調な繰り返しの日々のようにも思えます。
しかしその中に無数の唯一の物語があり、それらに寄り添っています。
沢山の人と泣き笑いの毎日、です。

開業して19年と3カ月になります。
もうすぐ20年を迎えるので、8月には盛大な宴会もしました。
患者さんたちにも来ていただきました。

今年も残すところ、あと4カ月を切りました。
早くも、患者さんとのクリスマス会や忘年会のことを考え始めました。
なんだかんだ言っても、平和な世に生かされていることに感謝しています。