《0016》 あなたは「ブドウ糖依存症」ではありませんか? [未分類]

糖尿病などで空腹で来院いただき、採血することが日々あります。
少しでも待たせると「先生、はよしてな。死んだらどうしてくれる?」と、本気で怒られる方がいます。

現代人は、空腹の時間帯がほとんどありません。
朝食が胃にまだ残っていても、昼食を摂り、暗くなれば夕食を摂ります。
酒を飲み、夜食をします。

空腹で胃カメラを入れても、前夜の食べ物が胃に残っている方が時々おられます。
生まれた時から食べ物が溢れ、時間が来たら自動的に食べる習慣からでしょうか?
食べないこと、空腹になることが、「恐怖」なのです。

食べなくて血糖値が下がっても、肝臓という貯金箱からブドウ糖が放出されるので、全く心配ありません。
しかし、最初のブドウ糖濃度の低下に脳が耐えられないようです。

こう考えると、アルコール依存症やニコチン依存症と同じように、
過食になるのは、「ブドウ糖依存症」だからかもしれません。

日頃のストレスから解放される連休などに自分が「ブドウ糖依存症」かどうか、
ちょっと1食抜いてみて、確認されるのもいいでしょう。