《1616》 スイスの3つの安楽死組織 [未分類]

スイスやオランダは安楽死が認められている国として有名です。
ベルギー、ルクセンブルグ、アメリカの一部などでも同様に認められています。
そして欧米の終末期議論は、明らかに安楽死議論に向かっている印象でした。

オランダの安楽死の最新動向に関する講演も聞きました。
安楽死を選択する人は、年々増加しています。
スイスには3つの安楽死組織があります。

  • EXIT
  • Dignitas
  • Life Circle

いずれもスイス公認のNPO法人です。
2年前のスイス出張では、チューリッヒにある Dignitas の看取りの家に
実際に行き、詳しい説明を聴きながら、見学もしてきました

今回もスイスで安楽死を行う組織の方々といろんな話をしました。
Dignitas ではドイツ人やイギリス人などの外国人も受け入れています。
私の元にも問い合わせがありましたが、日本人は受け入れていません。

私も含めたおそらく多くの人の頭にある素朴な疑問は、
「どうして安楽死なの?」ということでしょう。
日本では、それは完全な殺人なのですから……・

「安楽死法案」に尽力してきた医師や弁護士の話も聞きました。
その動機は簡単にいえば、「世の中に困っている人がいればお互いに協力
するのが医師や弁護士という職種なので、当然のこと」との答えでした。

私は、「日本ではわざわざそんなことをしなくても自宅で平穏死できるのに」
と思いました。
だから昨日も「お・も・て・な・し」、「へ・い・お・ん・し」と話しました。

私自身は、欧米のこうした流れに水を差すつもりで昨日の話をしたつもりです。
といっても、日本のような国民皆保険制度や在宅医療制度や在宅緩和ケア技術
が無い国では「自宅で平穏死」は無理かもしれないことも知ってはいるのですが。