《1627》 「百二歳ゴールではなく関所だよ」 [未分類]

尊敬申し上げる聖路加国際病院理事長・名誉院長の
日野原重明
先生が、明日、103歳の誕生日を
迎えられます。
1日早いですが、先生、おめでとうございます!

実は10月3日の記事で、103歳を書きたかったのです。
先日、聖路加病院の理事長室でお目にかかりましたが、
お元気で、ものすごいオーラが出ていました。

私が大学5年生の時に、母校まで講演に来て頂きました。
あの時、私は24歳で、日野原先生は70歳だったと思います。
今から32年前の話です。

野原先生が最近、俳句の本を出されたと知り読みました。
「冬の薔薇 立ち向かうこと恐れずに」(ブックマン社)
ランドセル俳人の小林凛(りん)君との共著です。

102歳と12歳、なんと歳の差90歳の往復書簡です。
俳句で文通しているのです。
少しだけご紹介してみます。

君たちの使える時間それがいのち(小林凛君へ 日野原重明)

閉じた目に流れる涙はしわ伝い (小林凛君へ 日野原重明)

君の笑み百二の僕の心射す   (小林凛君へ 日野原重明)

百二歳ゴールではなく関所だよ (小林凛君へ 日野原重明)

百二歳師の笑み優し竹の春   (日野原先生へ 小林凛)


気がつかれたと思いますが、日野原先生の俳句には季語も
無ければ、時には字余りになっています(笑)。

それが微笑ましい、俳句による往復書簡です。
なんだか、自分も俳句を作りたくなりました。

日野原先生の人生を調べると、もの凄い業績です。
しかも現在進行形。

ちなみに日野原先生と私の歳の差は、なんと47歳。
見上げれば目が回りそうになるのであまり考えたくありません。
しかし、もしあと47年間も生きれたら何をしているのでしょう?

日野原先生は別格で例外。
しかしその業績には、大いに学ばねばならない。
決して超えることがない偉人の本をゆっくり読みたい秋、ですね。

PS)
昨日は、広島県で平穏死の講演。
日野原先生のお話もタップリしてきました。