《0163》 今年のインフルワクチン、お買い得 [未分類]

10月1日から、インフルエンザワクチン接種が始まります。
今年のワクチンは、季節性ワクチンと新型ワクチンの両方が
入ったワクチンです。

昨年を思い出してください。
季節性インフルワクチンを打ってから、新型ワクチンを国が
決めた優先順位に従って打ちました。

新型ワクチンは、基礎疾患を持った方から打ちました。
保健所では、集団接種も行いました。
春にはインフル自体が下火となり、キャンセルも相当出ました。

新型ワクチンは、国の責任で打ちます。
新型インフルが、2類感染症という届け出が必要な病気だから。
新型ワクチンは、医療機関と国の直接契約になっています。

一方、季節性ワクチンは、市町村が実施主体です。
季節性インフルが、5類感染症に分類されているから。
5類は、2類と違い、届け出や隔離の必要がありません。

今年のワクチンは、昨年の2回分を1回にしたすぐれもの。
1本のワクチンの中に、「国の責任」と「市町村の責任」の両方の成分が、
混在しています。

私がいる尼崎市では、65歳以上の老人は1000円で打てます。
一般の方は、約4000円を上限とし、各医療機関が定めた自由価格で
打つことになりました。
13歳未満は、2回打ちますが、それ以上は原則1回接種です。

毎年、打つ人と打たない患者さんがおられます。
考え方は、色々。
私はそれでいいと思います。

私自身、過去、2回ほど余ったワクチンを打ちました。
開業医は、自然免疫があるのか、インフルにめったにかかりません。
しかし、免疫能の低下した人はぜひとも打つべきでしょう。

今年のワクチンは、沢山あるので、昨年のような優先順位はありません。
慌てなくていいのですが、打つ方は早めに打ってください。

しかし猛暑の影響で、ワクチンを作るために必要な有精卵が少なく、
新型ワクチンの製造が少々遅れ気味だそうです。
あの猛暑が、ワクチンの出荷時期にまで影響しているとは……。

既にパラパラ、インフル患者さんが出てきています。
打つ、打たないについて、心の準備しておいてください。
今年のワクチンは、なんだか「お買い得」のように感じます。