《0164》 買いだめか、禁煙かの分かれ道 [未分類]

禁煙外来には、様々な人が来られます。

この9月は、若い方が結構、多かった。
絶対に禁煙しそうにない(失礼!)雰囲気の方も来てくれました。

どんなに忙しくても、「禁煙希望」の初診カルテを見ると胸が躍ります。
嬉しくて、ついつい、余計なお喋りもしてしまいます。
下世話なお金の話や値上げの裏話も……。

一方、大量のタバコを抱えて診察室に入ってくるツワモノもいます。
彼らは、タバコを嗜好品だと信じています。
彼らにとって、「値上げ」は、まさに災難のように見えます。

合計3カ月が治療期間ですが、もう禁煙できたとのことで、
1カ月早々で服用を中止した方も何人かいます。
バレニクリンの副作用である「吐き気」が耐えられないようです。

「タバコをやめたら少し太るのだから、今のうちに吐き気の副作用で
少し痩せておいたら?」
なんて、冗談を言いながらバレニクリンの継続服用を説明します。

泣いても笑っても、値上げまで、あと1日。
今夜午前零時に、道が分かれます。
今後も街角でも禁煙相談を続けます。