《1657》 第2回障害者芸術団の感動 [未分類]

昨日は、昨年に引き続き第2回日本障害者芸術団による
未来への懸け橋コンサートが尼崎で盛大に開催されました。
今年から名誉団長の称号を頂いたので張り切って臨みました。

日本国内のみならず海外からも、さまざまな障害を持ちながら
いろんな芸術活動に励んでいる達人たちが集まりました。
もちろん地元・尼崎の方もおられ、多くの人が参加しました。

視力障害の方は盲導犬や介護者付き添いで舞台に立たれました。
音楽、舞踏、ダンスなど様々な芸術を披露され、感動しました。
不肖・私も第1部の最後に2曲ほど歌いました。

朝一番から舞台周辺は、リハーサルでごった返していました。
みなさん、ほんとに真剣に演奏、合唱されていて感心しました。
私は1曲目はやしきたかじんさんの「やっぱ好きやねん」を。

2曲目は「恋の季節」をあまゆーずさんというプロの歌手とデュエット。
一生懸命歌詞を覚えたつもりでも、本番になるとポカンと抜けていました。
短期記憶や集中力の衰えを、いやでも感じた1日でした。

実は私の出番の30分前に、在宅患者さんが亡くなられたという連絡が。
急いて看取り往診して死亡診断書を書いて戻ったら、出演直前でした。
そして、生まれて初めて「スポットライト」とやらを浴びました。

あれって、前は本当に全く見えないのですね。
歌い終わったら汗びっしょりで、自分でもビックリしました。
まあ、素人ですから上手く歌わなくても全然問題ないのですが。

2曲目のピンキーとキラーズの曲は50歳以上の方には懐かしいはず。
この歌に合わせて、6名の障害者が車椅子ダンスをしてくれました。
楽屋でもずっと一生懸命に練習をしていましたが、見事なダンスでした。

その中には、重度身体障害の方もおられました。
その女性が、私が歌っている途中にしっかり目が合うのです。
彼女がニッコリ笑ってくれたので、歌いながらとても嬉しかった。

終わってお母さんに名前を聞くと、私と同じ長尾で住所も近くでした。
不思議なご縁があるものだと思いました。
懇親会でも昨年に引き続き、いろんな勉強をさせていただきました。

自分ができる芸術に励むことは、いいことだと思います。そして、
障害のあるなしにかかわらず、自然に“まじくる”ことが大切だと感じました。
多様性の街、尼崎だからこそ、ここから発信する意味があると思います。