《1672》 最後まで自宅にいるという“ぜいたく” [未分類]

昨日は、第17回日本在宅ホスピス協会全国大会イン福井で
「最後まで自宅にいるという“ぜいたく”」という講演をしました。
おひとりさまの著書で有名な小笠原文雄先生とのダブル講演でした。

アメリカの29歳の女性が、オレゴン州にわざわざ移住して安楽死した
という報道を見ても分かるように、実は日本って凄い国なのです。
最期まで自宅にいることが、誰でも可能なのです。

それを「在宅ホスピス」と言います。
これは「国民皆保険制度」と「在宅医療制度」と「高い緩和ケア技術」で可能。
どんな人でも在宅ホスピスケアを受けられる凄い国なのです。

しかし、8割の人はわざわざ病院に入って死にます。
それはそれでいいのですが、在宅ホスピスという選択肢もある! ことを
もっと多くの人に知っていただきたいと願いながら話しました。

世界的に見ても、こんな国は日本だけです。
先進国でリビングウイルさえも法的担保されていないのは日本だけ
ですが一方、自宅で平穏死も可能であるという不思議な国なのです。

たったこれだけのことですが、伝えるのは難しい。
一昨日は主に肺がんの専門医に伝え、昨日は主に市民に伝えてきました。
講演終了後、肺がんで在宅ホスピスを受けている患者さんの自宅を訪問。

先週は、忙しい毎日で目が回りそうでした。
今週も、あちこちを巡りながら仕事をしています。
風邪の人が増えてきましたので、気をつけてくださいね。