インフルワクチン接種を勧めておいて言うのもなんですが……
「ワクチンを打ってから調子が悪くなった」という人が、最近
結構おられるような気がしてなりません。
統計を取っている訳ではないのですが、そう感じるのです。
注射部位が赤く腫れるのは当たり前として、それ以外に
- 全身がだるくなった
- 眠くなった
- 熱が出た
- 寝込んだ
といった症状、苦情を訴える方が必ずおられるのが実情です。
一度そんなことがあった人は、たいていもう打ちません。
しかし、律儀に翌年も打って同じ症状が出たという人もいる。
そうなると両者の因果関係は、かなり濃厚です。
昨年は、接種後にギランバレー症候群を起こして入院された方が
1人おられましたが、病院では因果関係は不明とのことでした。
たしかに能書を読むと、ギランバレー(頻度不明)と書いてあります。
また先日は、こんな相談が来ました。
ワクチンを打った夜から急に首が回らなくなった、と。
「ギックリ腰ならぬ、ギックリ首かな?」と意味不明な説明をした。
「僕もよく分からない」と正直に言いました。
子宮頚がんワクチンの副反応(後遺症)を思い出します。
重篤な後遺症で今も苦しんでいる人がおられるそうですが、
そこまで重篤とはいかずとも、かなり困った人がいるのが実情です。
昔は「必ず打ちましょうね」という感じでしたが、最近は、
「よかったら、打ちますか?」といったトーンに変わってきました。
若くて元気な人には、もう積極的には勧めていません。
しかし声をかけないでおくと、その人が本当にインフルにかかった時に
「先生、なぜ予防接種を勧めてくれなかったの?」と言われることも。
ですから、まるでアリバイ作りのように勧めているのが、本音です。
ワクチンの副反応は無視できない、と私は思います。
みなさまは、どうでした?
なんともなかったですか?