《1696》 2食抜くことができない現代 [未分類]

インフルエンザの陰で、感染性胃腸炎も多いです。
多くはノロウイルスかもしれませんが、特に検査はしません。
そうだと分っても特効薬は無く、検査する意味を感じないから。

「1週間、下痢と嘔吐が止まらないのです」という人。

よく聞くと、早く治そうと3食いっぱい食べていました。
食べる度に下痢と嘔吐です。
本当は2食抜けばいいだけなのに、無理して食べる人が多い。

現代人はなぜこうしてわざわざ逆のことをするのだろう。
絶食だけで自然治癒するのにそれを「待てない」ひとたち。
平穏死だけでなく、下痢への対応でも「待てない」のです。

「2食抜いてくださいね」

そう言っても、
「おかゆはいいですか?」
「果物は?」
「ケーキは?」と、食い下がってきます。

「だって、先生、食べないと元気にならないでしょう」

「いや、とにかく2食抜いて。水分だけチビチビ飲んでね」

「絶食」ということを経験したことが無い現代人が多い。
絶食というか、欠食ですね。
施設などでは、介護職員が3食無理やり詰め込みます。

下痢や嘔吐が治らないのは当然ですが、それが理解できない。
「食べさせないと死ぬじゃないですか!」と本気で
怒ってくる介護職もいます。

同じことが子供にも言えます。
いくら丁寧に説明しても理解できない親御さんがたくさんいます。
不思議で不思議でしょうがない。

本来、こんな基本的なことは小学校で教えるべきです。
広い意味でセルフメデイケーションの科目をつくるべき。
健康教育で、医療費はかなり節約できることでしょう。