《1703》 室内に居たほうが得策 [未分類]

北海道や北陸地方は異例の寒波で
お住まいのみなさまは大変な想いで毎日を過されていると思います。
心からお見舞い申し上げます。

昨日は尼崎でも初雪が観測されました。
外来診療では、血圧が普段より20以上高い人が
続出していました。

これだけの血圧変動は、たいへん危険です。
不整脈や脳卒中の引き金になりかねません。
不要不急の外出を控えることを本気でお勧めしました。

昨日は今年の日本在宅医学会の大会長を務められた
静岡県浜松市の坂の上ファミリークリニック理事長の小野宏志先生たちが
見学に来られていたので、一緒に尼崎の街を回りました。

気温2度でも身体が震えます。
屋内に入ってもすぐにオーバーが脱げませんので、北国の人は
どうやって過ごしているのだろうか、と思っていました。

一方、在宅患者さんの部屋は暖房が効いていて実に快適です。
室内にいると、外の寒さがウソのようです。
こういう日は外出を控えたほうが絶対に得だと思いました。

こんな気候のもとでは、病気より、事故対策です。
転倒をはじめ、トイレや入浴中の事故が急増しています。
前述のように急激な気温の変化に血圧調節が対応できないのです。

こんな時は、通院を控えたほうが得策かもしれません。
無理をして転倒するより、往診を依頼したほうがお得です。
1割負担の人なら往診料は1000円弱です。

実際、昨夜も遅くまで往診や看とりに対応していました。
行く先々で訪問看護師も深夜まで一緒に対応してくれました。
寒いけど、お互い心は温まります。

今日は、大阪府立成人病センターで平穏死の講演をします。
がんセンターのお医者さんに町医者が講演するなんて
一昔前では考えられないことで、大変光栄なことだと思います。