当たり前のことですが人が集まると、感染のリスクが上がります。
その中に、ウイルスをまき散らす人がいるかもしれないからです。
まだ症状が出ていない潜伏期の人も混じっているかもしれません。
インフル、ノロ、そしてエボラなどは、集団感染防止が大命題です。
そのためには、人をぎっしり集めないことが大切です。
しかし、日本の医療・介護の基本は「ぎっしり集めること」です。
だから、病院や施設で集団感染が起こるのはある意味、必然なのです。
時々「病院なのに集団感染を起こして!」と怒る人がいますが
病院だから起こるのが院内感染であることを忘れています。
院内感染を逃れる最も確実な方法は、院外に出ることです。
自宅ほど安全な場所は無く、病院ほど危険な場所はない!
一見、反対のように見えるかもしえませんが、真実です。
家にいたら、そうそうは死にませんが、
病院では、毎日にように死ぬ人がいます。
死亡率の差は、何百倍。
病院とは、そもそも最も危険な場所です。
母親にいつもそう言いきかせていますが、病院好きは治りません。
アフリカのニュースを見ていたら、エボラ患者が出た病院から
入院患者さんが逃げ出す映像が印象に残っています。
なかには、逃げ出す医療者もいたようです。
先日、東京の山手線でギュウギュウ詰めの電車に乗りました。
密着した人が激しい咳をして、どうなることかと思いました。
こうしたことが怖くて電車に乗れない人も増えています。
エチケット。
要は、マナー、モラルの問題です。
機械的な規則づくりだけでは、感染症の蔓延防止は無理だと思います。
エチケットとかマナーというものがあるのは、人間だけだと思います。
PS)
明日11日は滋賀県大津市で在宅医療の大きなイベントの司会です。
http://www.drnagao.com/img/lecture/siga20140111.pdf
在宅医療や地域包括ケアに興味のある人は大津にお越し下さい。
明後日12日は、石川県加賀市の市民講座で講演をしています。
http://www.drnagao.com/img/lecture/kagashi20150112.pdf
お近くの人は是非来てください。