《1739》 25の病院で受け入れられず…… [未分類]

これだけ寒いと、毎日、インフルやノロや転倒や
骨折などで、緊急往診の嵐です。
外来も様々な季節病でごったがえしています。

病院はどこも満床で、入院できません。
定員がありますからダメなものはダメ。
一人でも多く入院させると法律違反です。

今週、ある重病患者さんが外来受診されました。
すぐに入院加療しないと、命に関わる状態です。
搬送先を探し始めましたが、どこも万床です。

結局、25の病院にあたりましたが、すべて満床。
救命救急機能がある病院でないとダメなのですが
阪神間のみならず、大阪府下もあたりましたが全滅。

患者さんは何時間も待機したままです。
可哀そうですが、仕方がありません。
転送先を探すのは、かかりつけ医の責務です。

さすがに諦めて救急隊に依頼することにしました。
自力で搬送先を見つけられない時は、救急隊の
ネットワークで受け入れ先を探してもらいます。

救急隊でも出発までに1時間以上かかっていました。
遠く離れた病院が見つかり、我々もホッとしました。
在宅患者さんが夜中にこのようなことになると、眠れません。

毎年、真冬になると、こんな苦労をします。
まあ、地域性があるのでしょうが、尼崎は救急車が来ても
搬送するまでの時間が長いことで有名です。

どうしてこのようなことになるのでしょうか?

(続く)