昨日24日、「急性期病院」と書きましたが、救急医療だけでなく
難しい手術や治療を行う病院のことです。
医療制度的には、7:1病院と言います。
患者さん7人に看護師さんが1人配置されている病院のこと。
手厚い看護が必要な方が入院する病院のことです。
その下には、10:1、13:1、15:1、20:1がある。
13:1を地域包括ケア病棟、
20:1や25:1を、療養病床と呼ぶそうです。
超高齢化の現在、世の中の需要は、13:1以下にあると考えられる。
しかし現実には、病院の大半が7:1病院です。
正真正銘の急性期病院もあるが、なかにはなんちゃって急性期
のような病院もあるのが現実です。
さて、25件の急性期病院に受け入を断られた実話ですが、
7:1病院の方にも言い分があります。
第一に、7割以上の在宅復帰率が義務付けられていること。
とにかく在宅に帰さないと経営できないのが、急性期病院。
あと、平均在院日数という縛りが掛けられています。
早く退院させないと経営が成り立たない仕組みです。
さらに、現実には療養病床(慢性期病院)が少ないので
急性期病院が、なんでもかんでも受け入れないといけない状況にある。
たとえば、100歳の誤嚥性肺炎でも、急性期病院が受け入れています。
そんなこんなで急性期病院は、いつも満床で、大忙し。
だから本当に必要な緊急入院を受け入れることができない。
つまり需要と供給が上手くかみ合っていないのが現状です。
だから、受け入れ不能も仕方がないとしか言えません。
地域性があるので、その地域、地域で考える課題です。