昨日は、福岡県の志免町(しめまち)で、お話をしていました。
福岡空港のすぐ隣、中州から地下鉄で15分位のベッドタウン。
人口4万5千人の町(市は5万人以上)です。
頂いた演題をみてびっくり。
志免町地域包括ケアシステムをみんなでつくろう!
~ 超高齢会社会、みんなで渡れば怖くない! ~
市民には「地域包括ケアシステム」は、理解しにくいかもしれません。
街全体をひとつの病院と見立てて、住み慣れた街で最期まで暮らすこと。
Aging In Place という言葉も同じです。
志免町には地域包括ケア・サポーターのような市民も沢山おられて
多職種と一緒になって、真っ赤なTシャツを着ておられました。
何度も研修会を繰り返しているそうです。
町長さんと医師会の先生の挨拶から会が始まりました。
行政と医師会の協力が、この活動の土台にあります。
そして、地域包括支援センターで活躍する多職種と、市民が推進者です。
保健師、看護師、ケアマネ、介護職、歯科医、などがいっしょになって
意識の高い市民が一緒になり Aging In Place を造ろうと努力されている。
みなさん、本当に明るく熱心なのです。
志免町の高齢化率は20%と全国平均より低い。
先週の奄美大島の半分です。
子供がたくさん生まれ、人口が増加している珍しい町でもあります。
病院もたくさんあります。
「地域包括ケアシステム」を真剣に考えておられる方が、こんなにも
たくさんおられることに驚き、まるで夢の国にいるような気分でした。
講演会は、参加者全員のエイエイオーで終わり、懇親会も盛会でした。
政治家や学者さんもいました。
ここまで一生懸命に地域包括ケアを考えていること自体に感動しました。
団塊の世代が旅立っていく、2025年問題があちこちで議論されています。
一昨日のテレビの特番が作られたのも、根底に「多死社会」があります。
しかしまだ実感が薄いのか、本気で取り組む自治体はわずかでしょう。
そんな現状のなか、志免町のように町ぐるみで取り組んでいる自治体もある。
町がコンパクトで4万5千人というのも、まとまり易い要因かもしれません。
3年後の志免町をまた見てみたいと思いました。