《0191》 ヘンな医師と「ヘンな薬剤師さん」 [未分類]

先日、在宅医療の現場で活躍している薬剤師さんが集う
勉強会に呼ばれました。
「人間を診たい」薬剤師さんが、全国から集合していました。

彼らは、バイタルサイン研究会という講習会で、
血圧測定などについて熱心に勉強されています。
薬剤師さんも、血圧を測る時代になったようです。

在宅医療の現場では、お薬をちゃんと飲んだのか?
誰がどのようにチェックするのか?
という問題があります。
これを「服薬管理」と言います。

独居の認知症患者さんの服薬管理は意外に難しい。
昨日2週間分持って行った薬が、翌朝になくなることも。

通常は、家族や訪問看護師さんが、服薬管理を行います。
一方、薬剤師さんが訪問して服薬管理をしてくれる場合もあります。

これは非常に助かる一方、患者さんの医療費負担は増えます。
常に「医療者が利益を得る=患者が不利益となる」という構図です。

薬剤師さんとは、常に薬棚とばかり向き合って、
生身の人間とはあまり向き合わない職種だと認識してきました。

どうもそうではない薬剤師さんも、チラホラ出てきたようです。
現場で汚物にまみれても生病老死と寄り添いたい、という薬剤師さん。

私は、思わず「ヘンな薬剤師」と呼んでしまいましたが、よく考えると、
自分(=ヘンな医者)が、そう呼んでいるので笑い話かもしれません。

その「ヘン」の集合体が、在宅現場です。
同じ「ヘン」なら、楽しんで仕事をしなきゃ。

在宅療養支援薬局という薬局があること。
そして、在宅医療の仲間に入れてもらおうと、志を高く掲げて、
地道に勉強されていることを、今日はお伝えします。