《1919》 食支援で健康寿命を延ばす医師 [未分類]

もう一人、在宅医療学会で胃ろうの専門家にお会いしました。
滋賀県大津市の西山医院の西山順博先生です。

西山先生は、在宅患者さんの胃ろうの管理の専門家です。
もちろん胃ろうがあっても、口から食べることを諦めません。

食支援や嚥下リハビリの国のリーダーとしても活躍されています。
再び口から食べるための胃ろう栄養法の講演を朝からされました。

しかし西山先生は、なぜ胃ろうや栄養管理がバッシングを受けたのか、
とても気にされていました。

患者さんの命を伸ばしQOLをあげるための活動をされてきたのに
マスコミにはなかなか、西山先生の情熱が伝わっていないようです。

西山先生は地元大津市でも、医師会を中心としたNST(栄養サポートチーム)
のリーダーとしても、地域で大活躍されています。

というのも、平成22年の健康寿命(女)は滋賀がなんと最下「位だったそう」
栄養療法で健康寿命を伸ばし平均寿命・健康寿命を伸ばしたいとのことです。

繰り返しますが、胃ろう=悪、では決してありません。
その人を幸せにするために胃ろうを上手に使う「技術」が求められています。

こんないい活動をしているのに、どうして胃ろうが叩かれないといけないのか。
これは胃ろうに関わる人たちだけでなく、まさに国民の疑問ではないか。

学会に参加しながらふと「胃ろうはどこか抗がん剤に似ているかも」と思いました。
病気の改善途上はいいのですが、どこからか効かなくなる時が必ずきます。

その時に、どう考えるのかが大切です。
しっかり覚えておいてください。

あっという間の2日間、有意義な日本在宅医療学会でした。
いろんな刺激を頂きました。