老人は冬が弱いと決めつけるのは、どうやら間違いのようです。
冬に強く、夏に弱い患者さんが、確かにおられます。

その方は、夏になるたびに「もう死ぬ」と必ず言い、寝たきりになります。
しかし秋になると、少し元気を取り戻します。
そして真冬になると、絶好調になります。

もちろん、それと反対の患者さんが大半です。
冬になると、時に朝、警察から電話がかかってきます。
家族が朝起きたら、死んでいた！死亡確認要請の電話です。

「体を温めると体によい」という趣旨の本が書店に並んでいます。
確かに、温めることは、健康にとっていいことだらけです。
「冷やした方がいい」、なんて本は、見たことがありません。

しかし現実には、寒い季節の方が調子がいい方がいるのです。
北国生まれとも限らないようです。

人間の快適温度は、かなり個人差があると感じます。
太っている方は、むしろ寒い季節を好みます。

一方、私は腹が出てＢＭＩが２５以上ですが、冬が苦手です。
冬になると無性に南の島に行きたくて仕方なくなります。