がん医療では、後でいろいろ悔いる場合があります。
- もし、がん検診を受けていたら……
- もし、すぐに手術を受けていたら……
- もし、あの病院に変えていたら……
- もし、あの時、抗がん剤をやめていれば……
- もし、あの時に、家に帰っていたら……
世の中には様々な情報があります。
2極に大別される極論もあります。
医者によって言うことが全く違う場合があります。
「よく分からない」と、白旗を揚げる医者もいます。
そんな中、患者さんは、選択の連続です。
しかし、がん医療はたいていやり直しが効きません。
そんな時、がんカフェやがん患者会はとっても心強い味方です。
身近なかかりつけ医もよき相談相手になる場合があるでしょう。
芸能人のがん闘病を、自分の立場に置き換えて想像してもいいでしょう。
芸能人も、自分の病気でも何かしら人の役に立てたらいい、という思いもあるはず。
普段の生活の中で、自分のがん闘病をシミュレーションする機会はあまりありません。
そんな中、芸能人のがん闘病は情報が豊富なので、多くの人に役に立つ場合が多いです。
がん医療に、「もし」はありません。
だから、本を書いて「もし」を具体的に考えてもらうことを続けています。
是非とも、後悔のないがん医療を受けられるよう、普段から心構えをしておいて下さい。
参考文献)
「長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか?」
「抗がん剤・10のやめどき」
(共にブックマン社)