《1993》 がん医療に「もし」はない [がん]

がん医療では、後でいろいろ悔いる場合があります。

  • もし、がん検診を受けていたら……
  • もし、すぐに手術を受けていたら……
  • もし、あの病院に変えていたら……
  • もし、あの時、抗がん剤をやめていれば……
  • もし、あの時に、家に帰っていたら……

世の中には様々な情報があります。
2極に大別される極論もあります。

医者によって言うことが全く違う場合があります。
「よく分からない」と、白旗を揚げる医者もいます。

そんな中、患者さんは、選択の連続です。
しかし、がん医療はたいていやり直しが効きません。

そんな時、がんカフェやがん患者会はとっても心強い味方です。
身近なかかりつけ医もよき相談相手になる場合があるでしょう。

芸能人のがん闘病を、自分の立場に置き換えて想像してもいいでしょう。
芸能人も、自分の病気でも何かしら人の役に立てたらいい、という思いもあるはず。

普段の生活の中で、自分のがん闘病をシミュレーションする機会はあまりありません。
そんな中、芸能人のがん闘病は情報が豊富なので、多くの人に役に立つ場合が多いです。

がん医療に、「もし」はありません。
だから、本を書いて「もし」を具体的に考えてもらうことを続けています。

是非とも、後悔のないがん医療を受けられるよう、普段から心構えをしておいて下さい。

参考文献)
 「長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか?」
 「抗がん剤・10のやめどき」
  (共にブックマン社)