先週から、認知症に関する講演が続いています。
65歳以上の方の8人に1人が認知症の時代。
2025年には、4人に1人が認知症とも。
その時には、両親のいずれかが認知症になる確率は50%。
2人に1人が「認知症ケア」に対峙する時代が来ます。
2人に1人といえば、「がん」も同じです。
すなわち、これからの医療は、大雑把に言えば、
「がんと認知症対策」に集約されてきます。
がん医療は、「がん対策基本法」に基づいて進められています。
しかし、認知症には核となる法律もシステムもありません。
私は、地区医師会が牽引車になって認知症ケアを行うべきだと
主張しています。
これを「地域包括ケア」と言います。
まだ認知度の低い「地域包括センター」の本当の出番です。
いろんな職種が協力して、「地域で看る」のが認知症ケアです。
そして最期の最期に、食べれなくなった時に、どうするのか?
ここで胃ろうの実物を取り出して、一緒に考えてもらいます。
これこそ、尊厳死議論であり、生命倫理の話へと続きます。