《0233》 歌うサンタクロース [未分類]

先週末、クリニック2階のリハビリ室で、
「長尾クリニック・クリスマス音楽会」を開催しました。
在宅患者さんなど、約50名の患者さんをお招きしました。

当院では、春のお花見大会、冬のこのクリスマスパーティーと
年2回、大きなお祭り行事があります。

送迎が結構大変ですが、ボランティアさんたちが手伝ってくれます。
楽器演奏もボランティアさんたちです。

当院の看護師さんやお友達などがわずかな練習だけで臨みます。
私はサンタさんの格好をして歌い、プレゼントを配る役です。

これまたボランティアのカメラマンさんが皆さんの素敵な笑顔を
撮ってくれます。
これを後で大きく印刷して患者さんにお渡しします。
皆さん、とっても喜んでくれます。

「ワシが死んだら、これを葬式写真にしてくれな」
と、ほぼ全員が冗談で(!?)言われます。

ところが本当に、1カ月後には仏壇の前にこの写真が
飾られたことが何度もありました。
1年後、3年後になった場合も飾られています。

末期がんの方の平均在宅期間は、1・5カ月ですから、
イベントとイベントの間で亡くなる人が大半です。

イベントに来られた方は、もうそれだけでも運がいい!?
来られる予定であっても、やはり当日キャンセルも多い。
まさに、「一期一会のクリスマスパーティー」なのです。

それだけに、気合を入れて「尼人(あまんちゅ)ぬ宝」を歌いました。
ビギンの名曲「島人(しまんちゅ)ぬ宝」の替え歌です。

歌詞も私。
三線の演奏は、当院の看護師さんやそのOGたち。
鹿児島から、わざわざ駆けつけてくれた看護師さんも。

音楽療法とフォトセラピーを兼ねたこのイベントは患者さんの
体力からいって、1時間が限度です。
わずかの時間に、すべてが凝縮された1時間となりました。

今年も無事イベントが終わり、ホッとしています。
本当は毎月、できたらいいのですが……。
でも、1年に1回だからありがたみがあるのかな?