《0240》 映画「地球交響曲第七番」 [未分類]

この日曜日、神戸の小さな映画館で、「地球交響曲第七番」という映画を、
立ち見(実際は床に座って)で見ました。
とても感動的なドキュメンタリー映画でした。

3人の登場人物がいました。
彼らの映像、熊野や伊勢の自然、素晴らしい音楽を見事に調和させた、
龍村仁監督の溢れる才能にも感動いたしました。

今日は、この映画の3番目に登場したアンドルー・ワイル氏について
少し感想を書きます。

氏は、統合医療の世界第一人者で、ご存じの方も多いでしょう。
偶然にも家に帰ると、本棚に彼の著書が2冊ありました。

「癒す心、治る力」
「人はなぜ治るのか」

ワイル氏は、「自発的治癒力(spontaneous healing)」という言葉を使われています。
治る力は、主に人間側にあるのだと。

統合医療とは早い話、西洋医学と伝統医療(日本では東洋医療)のいいとこ取りをして、
人間の自然治癒力を高めることでしょう。

現代医療は、あまりに「お薬」に頼り過ぎる。
ワイル氏は、医療者自身が健康であることの大切さも語っていました。
確かに彼のオーラは、映像を通してだがスゴかった。

またワイル氏は、日本神道、日本食にも造詣が深い。
アリゾナ州立大学統合医療センターで教鞭を執りながら、砂漠の中に、
日本家屋そのものの自宅を構えておられた。

上映後、ワイル氏の弟子でもある服部かおる先生(神戸市で内科をご開業)の、
講演会もありました。
彼女は、「21世紀は統合医療の時代」と言われました。

「統合医療」というと毛嫌いする医療者も多いようですが、ぜひ一度この映画を見て、
考えてほしいものです。

「統合医療」で、日本の医療・介護はかなり変わると思います。
そして、私自身も、もっともっと深くワイル氏の世界を学びたいと、強く感じた午後でした。