《0259》 行政に頼らない「共助」 [未分類]

年末のテレビで、鹿児島県の「やねだん」を見ました。
噂に聞いてはいましたが、「感動」しました。
人々の、「笑顔」が、印象的でした。

そう、その「感動」と「笑顔」が、今年のキーワードです。
やねだんは、行政に頼らない「共助」の成功例です。
過疎と高齢化に喘ぐ村が、あのような活気を取り戻した。

やねだんには、「文化」が芽生えました。
続々と芸術家が移り住んでいます。
人間には、町には「文化」が必要だと改めて認識しました。

公民館の館長さんは、「感動」も大切にされていました。
「感動なくして人は動かない!」この言葉は、心に沁み入りました。

やねだんは、医療機関にも通じるお話だと思いました。
医療者と患者さんが共有するべきは「生きている感動」
なのかもしれません。

また、自分の住む地域を考えた時、やはり「感動」こそが
地域活性化の鍵になるでしょう。

民生委員さんをはじめとするボランティアの力も大きい。
「共助」という言葉が、自然に浮かんできます。

お金でもない、制度でもない。
もちろん両方大切ですが、間を埋めるものが「共助」。

医療問題というと、「制度」や「財源」の議論になります。
しかしその狭間を埋めているのは、志あるボランティアです。
私の周囲にも、すごいボランティア集団がいます。

私たちにできることは、自分の地域の医療をよくすること。
それぞれに地域性があります。
ですから、地域地域で、市民と医療者が一緒に頑張るべき。

年頭の3日間、今年の抱負を書きました。
3日間書いたことが、私の今年の目標の総論です。
年末にどの程度達成できたか、各論を検証します。

明日4日が、仕事始めの方が多いかと思います。
私たちは、年末も正月も関係なく、仕事をしています。
元旦も今日も事務方はレセプト作業をしています。

このような医療の裏側も知っていただき、患者さんと一緒に
「いい医療」を作ることができれば最高です。
今年もよろしくお願いいたします。