豪雪で、身動きが取れなくなった人たちが
お薬が無くなって困っている、との報道を見ました。
そこで「置き薬」の有用性がクローズアップされています。
正月は、ほぼ全ての調剤薬局がお休みです。
元旦の、緊急往診患者さんのお薬の調達には毎年苦労します。
簡単なお薬は、前もって、少しだけストックしておきます。
沢山は要りません。
少量だけでも、イザという時に有れば助かります。
富山の「置き薬」の意味が、寒い冬には身に浸みます。
お薬と受診時期に関して、2通りの患者さんがおられます。
キチキチに飲んで来院される患者さんと、
少し余裕を持って来院される患者さん。
性格にもよるのでしょうか。
1種類ずつ日数指定をされる患者さんもいます。
反対に、かなりアバウトな患者さんもいます。
1錠も無駄を作りたくないという方は、一見合理的で
素晴らしいのですが、非常時に困ることがあります。
私は、常備薬は1週間程度ストックするよう勧めています。
在宅患者さんには、解熱剤、風邪薬、痛み止めなど
その方に必要になるかもしれない薬を少し置きます。
これが結構、助かります。
蛇足ですが、
4週間投薬しても、1週間後に「もう薬が無い」と来られる方は、
認知症の可能性が濃厚です。
よく探すと、たいてい押入れの奥からお薬がドッサリ出てきます。
反対に、毎回1週間しか投薬しないのに、4週間ごとに来られる方は、
真面目に飲んでいないか、認知症で飲んだつもりが飲み忘れている、
のどちらかです。