《0263》 「置き薬」のススメ [未分類]

豪雪で、身動きが取れなくなった人たちが

お薬が無くなって困っている、との報道を見ました。

そこで「置き薬」の有用性がクローズアップされています。

 

正月は、ほぼ全ての調剤薬局がお休みです。

元旦の、緊急往診患者さんのお薬の調達には毎年苦労します。

簡単なお薬は、前もって、少しだけストックしておきます。

 

沢山は要りません。

少量だけでも、イザという時に有れば助かります。

富山の「置き薬」の意味が、寒い冬には身に浸みます。

 

お薬と受診時期に関して、2通りの患者さんがおられます。

キチキチに飲んで来院される患者さんと、

少し余裕を持って来院される患者さん。

 

性格にもよるのでしょうか。

1種類ずつ日数指定をされる患者さんもいます。

反対に、かなりアバウトな患者さんもいます。

 

1錠も無駄を作りたくないという方は、一見合理的で

素晴らしいのですが、非常時に困ることがあります。

私は、常備薬は1週間程度ストックするよう勧めています。

 

在宅患者さんには、解熱剤、風邪薬、痛み止めなど

その方に必要になるかもしれない薬を少し置きます。

これが結構、助かります。

 

蛇足ですが、

 

4週間投薬しても、1週間後に「もう薬が無い」と来られる方は、

認知症の可能性が濃厚です。

よく探すと、たいてい押入れの奥からお薬がドッサリ出てきます。

 

反対に、毎回1週間しか投薬しないのに、4週間ごとに来られる方は、

真面目に飲んでいないか、認知症で飲んだつもりが飲み忘れている、

のどちらかです。