《0275》 4種類に増えた抗インフルエンザ薬 [未分類]

抗インフルエンザ薬と言えば、タミフルとリレンザでした。

リレンザは、上手く吸入が出来るひとが対象です。

しかし昨年から、新たに2つのお薬が加わりました。

 

「ラピアクタ」と「イナビル」という新顔です。

ラピアクタは、1回で済む注射薬。

イナビルは、1回で済む吸入薬。

 

ラピアクタは、重症者や入院患者さんが対象でしょうか。

当院では、受験生や在宅患者さんに使うかもしれません。

イナビルも1回ですが、私はどちらもまだ使っていません。

 

4つのお薬には、今後いろんな評価がなされるでしょう。

しかし、現在は、タミフルが基本薬だと私は思います。

当院では「インフル、じゃあタミフル」は、今年も変わりません。

 

インフルエンザの怖さは、時に重症化し、死に至ることです。

最近、重症化のメカニズムが徐々に解明されつつあります。

簡単に言えば、どうやら重症化し易い「体質」があるようです。

 

いずれにせよ、早期治療が重要です。

1人でも死者を減らすためです。

それには早期にタミフルを飲むことだと、思います。