インフル患者さんの咳を顔面で受け止める毎日です。
患者さんは、自分はインフルとは思っていません。
簡易キットをする前に、必ず診察が要ります。
思い切り、ウイルスを浴びます。
鼻から、口から、ウイルスが入って来るのが実感できます。
医療者とは、ウイルスも細菌も放射線も浴びっぱなしの職種。
死んだら、終わり。
ウイルス性の劇症肝炎で亡くなった医療者もいました。
かなり危険な仕事だと思います。
家に入れてくれない奥さんもいるそうです。
もし子供や受験生にうつしたら大変なことです。
ホテル住まいを命じられた開業医もいるとか。
冗談はさておき。
何故、町医者はインフルに罹らないのか。
私の知る町医者は誰もワクチン接種を受けていません。
鼻水中のインフル抗体を測定したら、
開業医は全員異常に高いそうです。
そして高いのはみな開業医だったそうです。
毎日、毎年、浴びまくるので、自然免疫を獲得するのでしょう。
インフルのみならず、ノロウイルスにも免疫があるようです。
病院ですと医療者の鼻腔からMRSAが高頻度に検出されます。
そういえば、マスクをしていない開業医が多いですね。
私もあまりしていません。
簡易なマスクで感染が防げるとは思えないからです。
一方、手洗いは、何度もしっかりします。
自分がウイルスの運び屋にならないことは職業倫理です。
もちろん患者さん中心に考えています。
みなさん、マスクよりも手洗いです!