《0028》 休日夜間診療所にも出ています [未分類]

よく患者さんに、「夜中に調子が悪くなったらどうするの?」と訊かれます。
「休日夜間診療所に行ってください。
私も出ていますから」と答えます。

尼崎市では20年以上前から「休日夜間診療所」が尼崎市医師会と尼崎市によって運営されています。
開業医らが順番に年に何回かずつ出務し、当直しています。
最近は忙しくて当院の若い医師に交代してもらっていますが。
自分が診ている患者さんと、そこで出会ったこともありました。
診察室で心停止し、蘇生しながら救急搬送したこともありました。

開業したら当直とは無縁かと思っていましたが、大違いでした。
町医者の立場で言えば、1人で24時間対応はとてもできないので「皆で輪番制をひいて対応しましょう」という趣旨です。
とてもいい発想だと思います。

年末年始やゴールデンウイークには、1日に数百人もの患者さんが訪れます。
車が駐車場に入れず、行列ができます。
医師も2人では足りず、3人体制になります。
これを1次救急と言います。
手に負えない患者さんは2次、3次の救急に転送します。

この「救急医療システム」は既に広く市民に認知され、市外からも沢山受診されます。
尼崎の例は、開業医が運営している点が今でも新しいようです。

何かと世間から悪者扱いされる「医師会」ですが、こんなこともやっています。
意外でしょうか?