《0029》 夜間高校の校医 [未分類]

尼崎医師会では、会員全員がどこかの校医になります。
私は、数年前からある夜間高校の校医を命じられています。
春の健診と、初夏と冬に開く健康講演会が結構楽しみです。

15歳の子供たちの背中に聴診器を当てながら、いろんなことを考えます。
「何を食べているのかな?」「昼間、どんな仕事をしているのかな?」「何を考えて生きているのかな?」。

子供たちのファッションにも、いつも驚かされます。
お尻が半分見えているパンツ。
半分ずり落ちたジーパン。

今の若者たちとの唯一、貴重な接点です。
彼らは何を考え、どう生きているのか?

定期健診以外にも、全校生徒を体育館に集めて、「禁煙講座」や「栄養講座」を続けています。
結構いい結果が出ています。

生活習慣病は、子供時代から既に始まっています。
大人になってから特定保健指導しても遅いのです。

子供時代に、生活習慣病、がんそして賢い医者のかかり方を教えてはどうでしょうか。
もし、小中学校、高校の授業に「健康」という科目を作れば、日本の医療は変わると思いませんか?
「鉄は熱いうちに打て」といいます。