《0303》 死生観が偏ってませんか? [未分類]

週刊誌や雑誌に「死」や「人生の最期の過ごし方」に関する
テーマが、やたら目につきます。

既に、少子高齢化、多死社会の真っただ中に立っているのです。
消えた高齢者問題、貧困ビジネス、孤独死、無縁社会、孤族、
という言葉に投影される日常。

日本では、単身世帯が複数世帯を上回りました。
いくら仲のいいご夫婦でも、やがては1人になります。

上野千鶴子先生の「おひとりさまの老後」が今や標準となり、
やがて「おひとり死」を迎える時代です。

「医療崩壊」という言葉も、かなり認知されてきました。
医療・介護を取り巻く様々な問題の根底にあるのは何でしょうか?

医療費問題?医療制度?研修医制度?訴訟リスク?……、
いろんな分析がなされており、どれも一理あると思います。

私は、「細分化の反動」と「死生観の偏り」を指摘したいと思います。
前者は医療者自身で、後者は市民の手で解決可能かと思います。

しばらく、「日本人の死」について書きたいと思います。