《0312》 蘭の花を見ながら考えた [未分類]

東京ドームで開催されている「世界らん展」を見に行きました。
想像以上の量と種類の蘭の花に、日頃の疲れが癒されました。

また、蘭栽培に情熱を傾けておられる多くの方を知りました。
何とも言えない蘭の香りが、辺りに漂っていました。

会場の隅にあるワインの試飲会場では、沢山、試飲しました。
蘭の香りとワインの香りで、完全にいい気分に出来上がりました。

「フラワーセラピー」という言葉があるそうですが、
蘭の花を見ていると何だか元気をもらえます。
蘭も必死に綺麗に咲こうとしているように感じました。

よく、お祝い事でいただく花が「蘭」だと思っていましたが、
あの「胡蝶蘭」とは全く違う蘭の花も沢山ありました。

決して派手でなく、むしろひっそり咲くイメージの蘭も。
野生の蘭に惹かれます。
過酷な状況でも、必死で生きようとする健気さを感じました。

どこか人生に通じるところがあるようにも感じました。
いろんな人間がいるように、実にいろんな蘭がある。

SMAPの「世界で一つだけの花」を口ずさんでいました。
「小さい花も大きな花も、ひとつひとつ違う種を持つ……」と、
気がついたら自然に出ていました。

チラホラと暖かい日も出てきました。
ほんの少しですが、春の予感を感じる季節ですね。
毎年恒例となった在宅患者さんとのお花見会の日程を考えています。

在宅患者さんは、全員体調の悪い方。
そっと運び、車椅子に座っていられるのもわずかな時間です。

日取り、天候、開花状況のすべてが、ピッタリ揃う必要があります。
4月2日か9日で迷っています。
日常業務もあるので、土曜日しか開催できません。

今年は、桜吹雪の可能性がある9日を選択しそうな予感。
お花見は「桜」。
一つの花の、咲いた散ったの移り変わりを楽しみます。

「世界らん展」は、「蘭」という一つのカテゴリーの多様性を楽しみます。
叶うならば、この「らん展」にもご招待したい患者さんの顔が浮かびました。